地区計画のガイドラインに基づき、外壁の色や勾配屋根であることが決められました。
シンメトリックな外観のなかで正面性を持たせる為に、玄関の外壁を貼り分けています。
ご主人の書斎である畳コーナーは、車椅子への乗り降りが可能なように、車椅子座面と同じ高さになっています。
単なる玄関ではなくサンルームとしての利用を想定し、畳コーナーや老人室に隣接した配置となっています。
来客や家族の行き来という生活のリズムを肌で感じ、それが刺激となって老化を抑えることを意図したもの。
家族に囲まれているという充足感は、心の安らぎにもつながります。
同時にデイサービスを受けるときも、わざわざリビングを通らなくても出入りできます。
リビングの神棚下の縦格子は、亡くなったお父様が戦友から頂いたという掛け軸のためのスペース。
ライフヒストリーの象徴として、皆の集まるリビングに飾ります。
この家は、老人室を中心に居室が配置されています。
老人室の壁に設けられた土欄間は、お互いの気配を感じ取れるように配慮したもの。
土欄間手前の作業台は、趣味のパソコンや工作に使われます。
お子さんは近い将来独立されるため、物置として利用の予定。
所在地 | 宮城県岩沼市 |
構造・面積 | 木造2階建 144.09㎡ |
施工 | 建て主さん直営によるCM分離発注 |