この家は二世帯住宅です。
二世帯が独立した生活を送ることで「近居」の利点を得ながら、また一方である程度互いの気配も感じられるような関係を保ちたいとのご要望でした。
スープの冷めない距離を保った二世帯住宅です。
敷地は、地下鉄沿線の市街地に隣接した住宅地ということや、公園が近隣にあることからも魅力的な立地でした。
第二種高度地区であり、隣家の状況や、1階に計画していた親世帯が特に日当たりにこだわっておられた為、冬至、春秋分、夏至における隣家からの日影図を作成し、それを元にゾーニングを行いました。
各打合せと共に竣工に至るまで累計280通に及ぶメールのやり取りも合わせて行われました。こうして、ポーチを挟んで親世帯玄関のドアと子世帯玄関の大きめの窓が向かい合い、世帯間の交流が可能な完全分離型の二世帯住宅が計画されました。
N&M HOUSEの場合は、分割されたSIタイプです。
将来、子世帯が親世帯部分を買い取って賃貸に出すことも視野に入れた構造にしたいというご要望であった為、1階親世帯部分とその真上の2階子世帯居室部分までの通し柱に囲まれた大空間は、将来の大幅な間取りの変更にも対応出来る構造になっています。
また、子世帯の水廻り空間も柔軟な間仕切り変更を可能にしています。家族と共に成長する家なのです。
所在地 | 宮城県仙台市 |
構造・面積 | 木造2階建 183.84㎡ |
施工 | 建て主さん直営によるCM分離発注 |