建て主さんの希望は「コンクリート打放しのシンプルモダンの家」でしたが、無機質なコンクリートだけに囲まれて暮らすのは、築70年の伝統的な日本家屋で生活されていたことからも体質的に合わないだろうと考えました。
そこで、無垢のレッドシダーの木肌とコンクリートを対比させることによって、外観における天然木の存在が一層引き立つことを狙い、原風景を残しつつシンプルモダンな家を目指しています。
なだらかなカーブを描くファサードと木製玄関が訪れる人を招き入れ、無垢フローリングの床が優しく迎えてくれます。
熱源は、空気を汚さないクリーンで安全なオール電化とし、在宅時間の長い高齢のご両親の為に、蓄熱式床暖房を採用。吹抜けの窓や中庭から穏やかな光が、そして風が抜けていきます。
無機的要素と有機的要素のコントラストが、そこに住まう家族に安らぎをもたらす家です。
所在地 | 宮城県仙台市 |
構造・面積 | RC造2階建一部木造 182.84㎡ |
仕様 | オール電化住宅 |
施工 | 株式会社片倉工務店 |