大阪府茨木市。
明治30年創業の花廣様。
創立120年を機に、事務所を建て替え、新館としてオープンされました。
一日一組限定のリビング葬(家族葬)ホールとして、誕生しました。
外観は、色彩や庇の出を隣の本館と調和が取れるようにデザインしました。
1~2階が事務所、3階がリビング葬、4階が小規模な法要を行う場となっています。
【左】受付・EVホール 【右】食堂(2階)
【左】応接室(2階) 【右】寺院控え室(3階)
【左】玄関(3階)/玄関庇やアプローチを設えるなど、住宅の玄関廻りにある要素を取り入れ、ご自宅にいるような雰囲気づくりを行っている。 【右】ホワイエ(3階)/玄関から和室・LDKへと連続したデザイン。
3階は建具を開け放つと、和室・LDK・式場と一続きの開放感のある空間になります。
和室の床の間の枯山水は、須弥山石組(しゅみせんいしぐみ)をコンセプトに計画しています。
須弥山石組とは、神様が住まう世界(極楽浄土)を表現したもので、故人が極楽浄土に迎えられるようにと願いを込めています。
【左】和室/床の間の枯山水は、須弥山石組(しゅみせんいしぐみ)をコンセプトに計画した。 【右】和室・LDK・式場は、一続きになっている。
落ち着いた和室、そして、キッチンやリビングといったご自宅にいるような空間で、故人の思い出を語り合いながら、ゆっくりと過ごすことができます。
【左】LDK 【右】LDK・和室・ホワイエ・玄関/建具を開け放ち、開放感のある空間に。
【左】LDK 【右】和室
【左】リビングから家族葬式場を見る 【右】家族葬式場
家族葬式場は、「七宝組子」を施した壁面と連続する木ルーバーによって、祭壇の正面性と精神性を高めるよう意図しました。
仏教においては「七宝」と呼ばれる七種の宝があり、極楽浄土の荘厳さを表現する際の例えとして用いられます。
吉祥数である七つの宝の霊力が、身に着けている者を災厄から守ってくれると信じられています。
【左】法宴室(4階)/会館近くを流れる川(安威川)をモチーフにした折上天井。正面への指向性と地域性を備えた空間。 【右】法要室(4階)/壁面と一体化した障子により、人工物を見せないことで精神性を演出している。また、段階的に上がっていく天井が正面性を高めている。
【左】南側外観 【右】南側外観(夕景)
【左】階段室/日の光が内障子によって拡散される。 【右】階段室(夕景)/内障子が間接照明により照らされ、幻想的な雰囲気になる。
【左】洗面脱衣室(3階) 【中】着替室(4階) 【右】男子トイレ(4階)
所在地 | 大阪府茨木市 |
構造・面積 | 鉄骨造4階建 1,123.80㎡ |
施工 | 株式会社工栄建設 |