計画地は、仙台市営バス停「南光台入口」のすぐそばにあります。
南面道路にはトウカエデが数kmに渡って植えられており、気持ちの良い街並みが眺められるため、楓をコンセプトに計画しています。
路線バスが走る道路沿いの角地にあたるこの場所は車や人の往来も多く、柔らかな中にも視認性の高い外観にしています。
鍼灸院と住宅の動線はもちろんのこと、住居部分の生活感を表に出さない工夫が求められました。
建て主さん家族の生活が不自由なく、そしてしっかりと鍼灸院として機能できるようなプランニングを心がけました。
玄関は、鍼灸院と住居部分と別々に設け動線を分けています。また、2階のバルコニーが外部から見えないような高さまで腰壁を上げ、外には生活感が感じられないようにしています。
広めに設定したバルコニーは、読書やバーベキューといった趣味を楽しめるスペースとなっており、プライバシーの確保と充実した生活を両立できるよう配慮しています。
内観は、シンプルで木のぬくもりが感じられる優しい感じを希望されました。
また、待合室の窓は大きくとり、ガラス越しに中が伺える入りやすい雰囲気にしています。
床材にはバーチの無垢材を採用し、施術室の壁は部分的に木目調のクロスで仕上げています。
鍼灸は体を委ねるため、患者さんが安心してくつろぎながら治療を受けられるようにデザインしています。
所在地 | 宮城県仙台市 |
構造・面積 | 木造2階建 133.32㎡ |
施工 | 建て主さん直営によるCM分離発注 |