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大切な人を失った悲しみを共有できる人が集まり、思い出を語り合い、心をこめて故人を送る。
そんな葬儀こそが本来の姿なのではないでしょうか。
『大きくなくても、豪華でなくても、心のこもったお葬式がしたい』・・・というご要望に応えられるように、
きめ細かな設計を心掛けました。
中庭を囲んで、式場・リビング・和室を配置しています。
それぞれの窓から穏やかな光が射しこみ、明るい空間の中で、ご家族の心がゆっくりと解きほぐれるように。
中庭は、須弥山石組(しゅみせんいしぐみ)をコンセプトに計画しました。
須弥山とは、仏教の宇宙観にある世界の中心をなす想像上の霊山のこと。
中央に配置された立石を須弥山に見立て、それを取り囲むように石を配置し、仏教の世界観を表現しています。
須弥山の頂上は神々が住まう極楽浄土とされ、故人が極楽浄土に迎えられるようにと願いを込めました。
自宅にいるようなゆったりとした時間の中で、故人との思い出を語り合いながら、ご家族の心が安らぐように。
ご家族の心が安らぎ、『今までありがとう』・・・故人への感謝の気持ちが自然に湧いてくるような、そんな優しい空間をイメージしました。
中庭が見える地窓からの柔らかな日差し。
七宝組子の文様を施した壁面と連続した木ルーバーは、祭壇の正面性を高めることを意図しました。
最期のお別れの場を整えることで、故人を尊び、より精神性を高められるように配慮しました。
屋根は、地元の素材でもある日本三大瓦の淡路瓦を使用しました。
外灯を低くすることで、家族葬のスケール感を演出しています。
北側道路は交通量が多く、騒音対策が必要でした。置換工法による交通振動対策に加え、断熱材や界壁によって、音環境を整えています。
建物全体のボリュームを抑えることで、親しみやすい施設を目指しました。
玄関ホールの正面には兵庫県の伝統工芸品であり、人間国宝の和紙職人が手掛けた名塩和紙を貼っています。
洗面脱衣室は、より寛げる空間とするため、温泉宿のような竹むしろの床を採用しました。
洗面台の鏡の廻りには、楽屋のメイクコーナーをイメージしたライティングを施しました。
浴室の床は十和田石、壁と天井は桧を貼っています。坪庭を眺めながら、ご家族の心が少しでも癒されるように配慮しました。
廊下は、住宅の玄関アプローチをイメージして、兵庫県特産の御影石を床に貼っています。
圧倒的な存在感のある中庭と式場の連続性を確保することで、広がりのある空間を目指しました。
所在地 | 兵庫県神戸市 |
構造・面積 | 木造平屋建 247.81㎡ |
施工 | 有限会社テクノコバヤシ |
HP | http://www.family-so.com/kobe_suma/ |