コンビニの面影を消し、霊性を演出

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廃業したコンビニを家族葬専門式場へ改装する計画です。
ここを利用してきた周辺住民の記憶を一新させる工夫が求められました。
そこで、コンビニ特有の大きな開口部をルーバーで覆うことで従前のイメージを一新し、さらに庇を新たに設け、
強い正面性を持たせました。

故人との最期の時を過ごす安らぎの家族葬ホール

内部空間は、自宅のようにくつろげる安らぎの場を目指し、柔らかく温かな色彩で統一しています。
キッチンを備えたリビングダイニングと和室の続き間が広がる、ゆったりとした空間です。

故人との思い出を語り合いながら、ご家族の気持ちが安らぎ、穏やかな時間が過ごせるように。

最小限の構成要素で精神性を追求し、日本の美意識を表現

北側空地に既存の樹木を含めた植栽を充実させ、庭園を整備しました。
陽の光を反射する白玉砂利によって、北側の庭を明るく演出します。
式場・リビング・和室・控室といった居室の窓を庭園に向けて開いています。

庭園が見える地窓から、柔らかな光が射し込みます。

開口部を正面に開かれたコンビニとは対極の裏側に開くことで、想像し得なかった場所の意外性を演出しています。

プロジェクト概要