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1964年設立の仙台南光沢教会は、仙台・小松島の地で信仰を続けてきたプロテスタントの教会です。
ここはかつて、「南光沢」と呼ばれていたことからこの名称がつけられたのだそうです。
敷地は、既存の教会堂の2軒隣になります。既存の教会堂は近隣からの認知度が低く、教会があるとは知らなかったと言われることが多かったそうです。
また、敷地には隣地や道路との高低差があり、さらに両側の隣地に設置された看板の存在感は決して小さなものではありませんでした。
そのようななかで、通りを行き交う誰もがここに教会があることを認識し、入ってみたくなるようなファサードを目指しました。
十字に象られた大きな窓から見えるのは、吹抜の階段ホール。
エントランスを抜け、礼拝堂へ導かれる吹抜の階段は、礼拝に向けて心を整える空間として位置付けています。
「ここに主がおられる」という信仰を表す霊的空気が感じられるような、神の臨在を感じられる礼拝堂。
そこに入るだけで、おしゃべりすることをやめ、神の前に出たような厳粛な思いへと促される。そんな礼拝堂を望まれました。
礼拝堂の天井は聖餐台に向かって高くなり、最も高い位置に十字架の壁を設置しています。
聖餐台の両脇に窓はなく、十字架の光、そこに唯一開かれた天窓から射し込む陽の光、そして、両腕で包み込むように伸びる光の帯によって、正面性と霊性を表しています。
礼拝堂の椅子は100席を有し、聖餐台を囲むように同心円状に配置されています。
聖餐台背面壁に浮かぶ照明で施された十字架、両腕を広げ礼拝堂を包み込むように伸びる間接照明、さらに椅子に合わせて配置された天井のダウンライト、これらの照明はすべて調光・調色可能で、礼拝堂を様々な表情に変えていきます。
礼拝後の静けさや祈りを捧げる厳かな雰囲気を大切にするために、礼拝堂は他の用途には使わず、礼拝のみ行う場でありたいとのご希望でした。
子ども礼拝や様々な集会、礼拝後の昼食会等を行う場として、1階に多目的室を設置しました。
可動間仕切によって2つに仕切ることもできます。
CM分離発注
教会堂建築は献金で建てられるため公共性が高く、コスト構成や発注プロセスの透明性が必要となります。
37社に及ぶ競争入札の末、19工種に分割し分離発注しました。
所在地 | 宮城県仙台市 |
構造・面積 | 木造2階建 471.09㎡ |
施工 | 建て主さん直営によるCM分離発注 |
HP | https://www.sendai-nankouzawa.jp/ |